前回の日記を公開後、様々な反響を頂きました。本当にありがとうございます。
懐かしい、寂しい、考えさせられる、思い出が蘇る、色々なご意見がありました。特に、「折り重なる季節の中でハムサイトは動かなくなった。」に対しての「お前のとこもだろ」という指摘は非常に的を得ていましたね。それは言わない約束でしょう。
その前回の日記では「管理人」や「専アイ」など、ハムサイト…というか、個人サイトの懐かしい文化についていくつか触れました。もはや死語と思われる語彙もありました。
しかし、私たち“個人サイト世代”にとってそれらは大切な思い出。YouTubeもTwitterもなかったあの時代、姿の見えないネットの世界で、私たちが自分の存在をめいっぱい表現すべく生きた証とも言えるでしょう。
今回はそれらをゆっくり振り返ろうと思います。
名付けて……
「ハムサイト懐かしコンテンツTOP10」!
説明しよう! ここでは、インターネット老人会の長老ハムであるねずみが、独断と偏見でまとめたハムサイトの思い出コンテンツを、ランキング形式でお送りするのだ!
平成中期のネット史は個人サイトの歴史でもありました。とりわけ私たちハムファンはハムサイトに深い思い出があります。平成最後の年、それを少しでも皆さんと共有できればと思います。そう、あの時僕らは若かった……黒歴史的な意味でな。
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さて、さっそく参りましょう。
ランキングスタート!(楽しそうにこぶしを突き上げる)
※ランキングは私の主観ですので、一個人の意見としてお楽しみください。
10位 キリ番「踏み逃げ禁止」
サイトを訪問した時、アクセスカウンタがゾロ目などのキリのいい番号だったら「キリ番」として、サイトに名前を残せたり、管理人からイラリクなどのご褒美があったりする。ゾロ目のキリ番のほか、ミラ番(左右対称、例:64246)や階段キリ番(例:12345)などもある。今思えば「キリ番ゲッター」という称号、こっ恥ずかしい。
アクセスカウンタは本当にどこのサイトでも設置してましたね。ハム太郎のサイトなので「86」「868」が入った番号はキリ番として扱われることが多かったのは、ハムサイト独自の文化でしょう。
印象深いのが、一部でキリ番報告を義務付けていたサイトがあったこと。過剰な自治意識が怖い。一体何に駆り立てられているのか。管理人さんは宝くじ当たったら報告を強要するタイプでしょうか。
まぁ、それぐらいキリ番は当たり前の文化でした。
9位 Enterページ(Indexページ)
サイトにサクセスした時、最初に表示されるページ。ここにルールや注意事項、アクセス解析などがある。家に入る前の門のようなページ。これを設置しているサイトはたいてい「このページ以外はリンク禁止です」などと警告している。あとは「Sorry, this site is Japanese only」も超定番。
当時多くのサイトがアクセス解析やデザインにフレームを使用していたこともあり、このページを1枚かませることはそれなりに意味があったのでしょう。
また一部のサイトでは、注意書きをよく読まずにバナーやEnterをクリックして入ろうとすると、「ここはトップページじゃありません! 注意書きをもう一度よく読んで出直してください!」と追い返され、よく見るとページ下のほうの■が入口になってる、いわゆるダミーエンターもありました。めんどくさいけど、ハムサイトは荒らしや困ったちゃんが多かったので、苦肉の策だったんですよね…。
8位 裏ページ、隠しページ
表のコンテンツとは隔離されたページ。たいてい分かりにくい場所に作成し、人目を忍んでいる。ムフフな内容からウホホな内容やオウフな内容のものまで様々。袋とじページ。
ハムサイトで18禁はほとんど無く、擬人化やオリジナル小説といったやや人を選ぶコンテンツに対して裏ページ・隠しページが使われていることがありました。
隠すギミックとしては、ページの隅っこの.(ドット)にリンクしている、文字列の中にリンクをそっと埋めている、などが多かったでしょうか。Tabキーを連打したり、ソースコードを覗いて必死で探したのは良い思い出です。
中には「知りたい人にはメールをくれたら教えます」なんてのも。めんどくせぇ!
7位 お絵かきチャット
1つのキャンバスに複数人がリアルタイムで絵を描く、名前の通りお絵描き版のチャット。合作もできるが各々が好きな絵を描く寄せ書き形式が一般的。スカイプも無い時代なので、会話は付属のチャットで行う。「タカミンお絵かきチャット」と「しぃお絵かきチャット」が二大勢力だった。
これを設置しているサイトも時々見かけましたね。
共同作業なので、画力・技術・速度が求められる、高度なコミュニケーションツール。完成した絵は世界で一枚の思い出になりますね。
私はあまり絵も描かないしヘタレだったのでほとんど参加した記憶が無いです。
6位 ハーボット
So-netが提供していたホームページ用パーツ。各サイトにペット感覚で埋め込まれ、簡単な会話やゲームができるBotキャラクター。2008年にサービス終了。
ハムサイトは小動物好きが多いので、こういうキャラクターがみんな好きだった…のかな?
深夜などチャットやBBSに誰もいない時間でも話し相手になってくれる、心のスキマを埋めてくれるコンテンツでした。ハーボットには自由に名前を設定できたので、サイトごとに色んな名前のハーボットがいました。
あと、ハーボットがカートに乗ってタイムアタックするミニゲーム、深夜によくやっては人のサイトにレコード残してました。THE・暇人。
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とりあえず本日はここまで! 続きはまた次回。
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